7月のイントロダクションワークショップシリーズ(全5回)、4回目のテーマは「背骨の動きを感じる」です。
背骨の動きというと、動きの基本パターン(屈曲/伸展、側屈、回旋)と、背骨が長くなる動きについて話すことになります。今回のシリーズで初めて3時間のワークショップに取り組んでいるのですが、レッスンの分量、時間配分がイマイチ掴めていない気がしました。ATMレッスンを2つと、テーマについての話と質疑応答、で、もうちょっと動きを試してみたりして、、、。どうも内容が多すぎる気がするのです。
それで、今回は最初にじっくり話をすることにして、しかも個人的な体験を中心に話そうと思ったのです。「なぜ、私はフェルデンクライスを始めたか?」、「フェルデンクライスをやってどういう変化が人生に起きたか?」、というテーマで話をしようとしたところ、自分がフェルデンクライスを始める前に何をやっていたかを話す必要があることに気づきました。私の場合、フェルデンクライスプラクティショナーになる前の職業的背景はダンスなのですが、では、「なぜダンスを始めたか?」、「どんなダンスを踊っていたか?」について話すことから始めたいと思ったのです。
今回のシリーズの参加者には初めて会う方も数名いるのだし、小さな新しいグループで学習体験の追求をガイドするのに、考えてみたらきちんと自己紹介もせずに始めていたわけです。自分について喋りたい、という欲求を感じて実行に移したのは良いことでした。私・ダンス・フェルデンクライス、について1時間話しましたが、参加者には大いに興味を持っていただけたようでした。ワークショップをリードする私に興味を持ってもらえて、自分の役割に納得できるようになったのです。背骨からは随分と話が逸れたのですけど、テーマにこだわりすぎてはいけないということでしょう。
今回のレッスン内容は、6月まで連続ワークショップで全レッスンを実践したエサレン・シリーズから2つ。「背骨の鎖」と「股関節を押して、背骨をスライドさせる」(串刺しの動き)です。この2つのレッスンは見事につながりました!踵や足で床を押して背骨を頭の方向へ押すという動きが共通して頻繁に出て来るのですが、体の真ん中にある背骨の存在が明確になり、その周りにある動きの感覚が変わります。やっぱり、モシェはすごい!
皆が大きな刺激を受け、充足感が強い、良いワークショップになりました。