プラクティショナー養成コースでTokyo 3、Tokyo 4と2期連続してエデュケーショナルディレクターをつとめているステファニー・スピンクさんは、オーストラリア人の気鋭の、そして今や世界中で活躍する人気トレーナーですが、私にとっては尊敬する先輩でもあり、親友でもあります。
初めてお招きして日本で指導していただいたのは2008年ですから、もうかれこれ11年間の「密度の濃い」付き合いになります。最初はアシスタントトレーナーとして、その後、様々なワークショップを指導していただき、ついには第3期養成コースの教育監督(エデュケーショナルディレクター)をお願いし、その後現在開催中の第4期もステファニーがディレクターです。
美人だし、とってもチャーミングなステファニーですが、頭脳明晰ですごくエネルギッシュ。指導の特徴は、明晰さと丁寧であるところだと思います。教えるときはいつも十分な準備をするのも彼女の特徴で、5日間を教えるために、1ヶ月教えることができるぐらいの内容を準備するとか、、(!)でも、生徒に対しては思いやり深く、誰にとってもチャーミングです。
今回のアドバンスでは、モシェ・フェルデンクライスが1976年にSan Franciscoで教えた一般向けのレッスンシリーズからATMレッスンを取り上げて、実践し、分析的な思考体験をへて、プラクティショナーの指導全般に応用するというものでした。どのような動きが最適であり、どのように言葉がけをすれば良いかは、基本であると同時に複雑でアドバンスです。本質に常に戻るのが私たちの仕事だと実感しました。
FIの実践は「不必要な緊張を取り除く」ためのスキルについてのものでしたが、シンプルであり、基本に帰るような印象がありながら、トレーニングでは「やっていない」要素を学んでいることに気づいた参加者も多いはずです。
実り多い5日間で、参加されたプラクティショナーは皆さん満足していました。いくつかコメントを紹介します。
これまであまりATMにフォーカスしたアドバンストレーニングに参加したことがなかったので、ATMを教えることはもちろん、自分自身がATMをする時、またFIでどのように視点を広げたり、組み立てたりしたら良いのか、理解を深めることができました。ただ視点が増えただけでなく、クライアントを見て何に気づき、どのようにガイドしたら良いのか、道筋を小さなステップで考える上でとても有意義な学びを得られたと思います。 (Iさん)
とてもよく準備された、内容の濃いアドバンスだったと感じました。自分の中でかけていたピースのいくつかが埋められたような気がします。 (Yさん)
ATMの深い戦略について学ぶことができました。また、トレーニングで学んだ内容にさらに情報(視点)を加えることができ、今後ATMを行う際には、非常に役立つコースだったと思います。毎回、ためになる企画を有難うございます。 (Mさん)
題名のようにATMとFIは同じものであると実感しました。ATMの指導のバリエーションを自分で広げていけそうな気がしますし、FIについても観察の視点が多く得られたと思います。 (Nさん)
2018.12.19記